【むくみの原因を知っていますか？カイロプラクターが見逃さない「むくみ」のサイン – 重大な病気の早期発見につなげるために。】
- 京都全身矯正専門ハッピーカイロプラクティック整体東寺駅前
- 4月15日
- 読了時間: 6分
多くの方が経験する「むくみ」立ち仕事やデスクワークの後、あるいは塩分の多い食事の後など、日常的によく見られる症状です。しかし、カイロプラクティックや整体などの施術の現場で、私たちは時に「単なるむくみ」では片付けられないケースに遭遇することがあります。施術によって身体のバランスが整い、循環が改善すれば、通常、むくみは軽減する傾向にあります。しかし、何度施術しても改善が見られない、あるいは施術前と全く変わらないほどのむくみが残る場合、その背景には注意すべき健康問題が隠れている可能性があるのです。
【私の施術経験上から改善しないむくみが示すものとは？】
私の施術経験上、「施術後もむくみが引かない場合、内科的な問題が潜んでいることが多い」と感じています。実際に私が経験したケースをいくつかご紹介しましょう。
（※個人情報に配慮し、内容は一部変更・一般化しています）
* ケース1：心臓からのサイン
「腰痛がある」とおっしゃっていた患者さん（おばあさん）でしたが、実際に指し示した場所は第12肋骨より上の背中のあたりで、「ここ、ここが痛い」としきりに手で触れていました。私が「おばあさん、そこは腰ではなく背中ですよ」とお伝えしても、痛みを強く訴え続けました。2時間ほどかけて丁寧に施術を行った後も、足のむくみが全く改善せず、背中の痛みも残ったままでした。 背骨に触れると、その上までむくみが広がっているような異様な感触もありました。これは単なる筋肉や骨の問題ではない、何かおかしいと感じ、「そんなところが痛むのは普通ではありませんし、むくみも引きません。念のため内科を受診してください」と強くお願いしました。その方はもともと病院があまり好きではないとおっしゃっていましたが、私の話を真剣に受け止めてくださり、「あなたがそう言うなら」と、翌日には病院へ行ってくれました。 結果、後に重度の心不 K(ぶき)ん と診断されました。不整脈もひどく、緊急でペースメーカーを入れる手術が必要な状態だったのです。さらに、その際の検査で肝臓と膵臓にも問題が見つかりました。もし背中の痛みやむくみを見過ごし、腰痛のケアだけに終始していたら、命に関わる事態になっていたかもしれません。
* ケース2：ホルモンの乱れ
若い女性の方で、2ヶ月以上も続く頑固なむくみと冷えに悩んでいました。施術を受けても症状は一向に改善しません。私は内科、特に婦人科系の診療も可能な病院を勧めたところ、血液検査の結果、甲状腺機能に異常が見つかりました。むくみや冷えは、甲状腺ホルモンのバランスが崩れることでも起こりうるのです。
* ケース3：沈黙の臓器からの警告
子供の頃からむくみがあり、「体質だから」と気にも留めていなかった男性。施術後もやはりむくみが残るため、私は内科受診を勧めました。以前、その方のお母様の施術を担当し、改善が見られた経験から、私のアドバイスを信頼してくれたようです。結果、血液検査で肝臓の数値に著しい異常が見つかり、肝炎の可能性が高いと診断されました。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、自覚症状が出にくいことで知られています。むくみは、その数少ないサインの一つだったのです。
【施術者の役割：気づき、そして医療へつなぐ】
私たちカイロプラクターや整体師などの施術者は、医師ではありませんので病気の診断はできません。しかし、日々多くの方の身体に触れ、その変化を観察する中で、「いつもと違う」「これは通常の反応ではない」というサインに気づくことができます。クライアントの訴えと実際の身体の状態を注意深く照らし合わせ、施術による変化を見極めることが重要です。
特に、むくみが施術によっても改善しない、あるいは悪化する、クライアントが訴える部位と実際の症状にずれがある、背中までむくんでいる感じがするなど、気になる点があれば、漫然と施術を続けるべきではありません。クライアントの安全と健康を第一に考え、適切な医療機関への受診を丁寧にお勧めすることが、私たち施術者の重要な役割の一つだと考えます。たとえクライアントが医療機関に抵抗感を持っていたとしても、根気強く、誠意をもって伝える努力が必要です。それは、病気の早期発見・早期治療という、クライアントにとって非常に大切な機会を守ることにつながるからです。
【ご自身の身体の声に耳を傾けて】
このコラムを読んでくださっている皆様も、「たかがむくみ」「いつものことだ」と軽視しないでください。もし、むくみが長引く、急にひどくなった、足だけでなく顔や手もむくむ、痛む場所がおかしいと感じる、息切れや動悸、だるさ、異常な冷えなど他の症状も伴う、といった場合は、一度立ち止まってご自身の身体と向き合ってみてください。
そして、もし整体やカイロプラクティックなどの施術を受けている方は、施術者に正直に身体の変化や違和感を伝えてください。施術者とのコミュニケーションも、思わぬ不調のサインを見つけるきっかけになることがあります。
むくみや痛みは、身体が発している大切なメッセージかもしれません。そのサインを見逃さず、必要であれば速やかに医療機関に相談する。施術者とクライアント双方が意識することで、より良い生活を送るための一助となれば幸いです。
【補足：むくみの原因は様々です】
もちろん、むくみの原因がすべて、今回ご紹介したような注意すべき病気ばかりというわけではありません。生活習慣や一時的な体調の変化によるものも多くあります。
また、時には嬉しいご報告につながることもあります。以前、不妊治療の準備のために体を整えたいと来られていたお客様がいらっしゃいました。施術後もむくみが続くため少し心配していたところ、数日後に「むくみが続くと思っていたら、妊娠していました！」という喜びのご連絡をいただいたのです。妊娠初期にはホルモンバランスの変化などでむくみが出やすくなることがあります。このようなケースに立ち会えると、施術者として本当に嬉しく、ほっとする瞬間です。
大切なのは、「たかがむくみ」と放置せず、かといって過度に心配しすぎず、その原因を決めつけないことです。身体の変化に気づき、続く場合や気になる場合は、信頼できる施術者や医療機関に相談するようにしましょう。
補足情報を追加し、最後の締め方も調整いたしました。これでコラムとして完成かと思います。ご確認ください。
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